マラケシュ・イヴ・サン・ローラン美術館は、凝ったディテールや高級素材を駆使した印象的な建築を実現するための、異文化間および国際的なコラボレーションによる、非常に特別なプロジェクトでした。
この私設美術館は、2017年にアフリカで開設された最も重要な文化施設とされています。
この様なクオリティーの高い建築における照明デザインは、できるだけ目立たない手法で、建築のボリュームやテクスチャーを強調しなくてはならず、機能と美しさのバランスがキーポイントとなりました。コンサルタントチームとの綿密な協力と、建築の細部にコンパクトな照明器具を埋め込んだり、調整のために高機能でフレキシブルな器具を選択したり、生地や素材を引き立たせるために最適な光源を採用したりするなど、器材の吟味によって、この挑戦を達成しました。
「美術館の隠された顔」と位置付けられた、夜間でも道路から見える中庭には月明かり照明の演出を仕掛け、オリエンタルな雰囲気のオリジナリティーを付け加えました。
省エネ目的のみでなく、人間のバイオリズムや様々なイベントにマッチした照明を行うために、建物内部の主な公共スペースには、4つの照明シナリオが用意されています。
クライアント
: ジャルダン・マジョレル
プロジェクトチーム
: ストゥディオ・カオ
コラボレーション
: クリストフ・マルタン
期間
: 2014-2017
総工費
: 1400万€
面積
: 4 000 m2